top of page
万華鏡

ヴァイオリン伴奏という大切な舞台で

  • 執筆者の写真: まりな 森重
    まりな 森重
  • 2月14日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月14日



茨城県新人演奏会
茨城県新人演奏会


こんにちは、森重まりなです。


2025年2月11日、「茨城県新人演奏会 受賞記念演奏会」にて、ヴァイオリニスト・高辻瑶子さんの伴奏を務めさせていただきました。

場所は、ザ・ヒロサワシティ会館小ホール。

演奏した曲は、サン=サーンス作曲《死の舞踏》、そしてラヴェル作曲《ツィガーヌ》。

どちらもヴァイオリンの魅力が存分に発揮される、とてもエネルギッシュで魅力的な作品です。


この演奏会は、高辻さんが新人演奏会のオーディションで新人賞と聴衆賞のダブル受賞を果たした記念演奏会でした。

その素晴らしい瞬間に立ち会えること、伴奏者としてご一緒できることを本当に光栄に思っていました。


……が、実は本番の数日前、まさかの「食中毒」にかかってしまい、前日まで高熱と絶食状態で寝込んでいました。

正直、今回ばかりは無理かもしれない……と弱気になりかけたのですが、この大切な舞台だけはどうしても外せませんでした。


当日は家族に水戸まで車で搬送してもらい、リハーサルなしの“ぶっつけ本番”。

今思えば無謀にも思える状況でしたが、舞台に立つと、不思議と手が動き、音が出ました。


決して完璧な演奏ではなかったと思います。

でも、高辻さんの素晴らしいヴァイオリンと、お客様の温かい空気に背中を押され、気力で最後まで弾き切ることができました。


音楽の現場は、いつも予定通りにいくとは限りません。

それでも「音楽を届ける」責任と喜びがある限り、私はこの道を歩き続けたいと思っています。


改めて、このような貴重な舞台をご一緒させていただいたことに、心から感謝しています。



茨城県新人演奏会
茨城県新人演奏会



bottom of page